― 仕事内容
防衛省で運用される航空機の製造において、機体組立に関する生産技術業務を担当しています。具体的には、図面通りに組立が出来るように作業手順や治工具の立案及び検討を行い、製造現場への作業指示書を作成します。また、不具合等のトラブル発生時は直接現場に赴き、現物の状況確認や対応・対策検討、その他関係部署との調整等を行います。
― 使用ツール
使用ツールは、Word、Excel、PowerPointが主になり、その他指示書や部品情報を扱う専用ソフトを使用したり、CATIAで3Dモデルのチェックを行うこともあります。
― 身につく技術
機体組立の生産技術では、関係各署との相談・調整に伴う折衝能力、多種多様な図面に触れることでの図面の読解力、直接組立作業を見ることで作業のノウハウや工具に関する知識が身につきます。
― やりがいを感じる瞬間
一番やりがいを感じる瞬間は、自分で検討した作業手順や治工具で製品が形になったときです。完成した機体が実際に飛んでいる姿を見ると感慨深いものがあります。
― 楽しいところ/厳しいところ
この仕事は基本的に製造現場に近く、出来上がる製品をリアルタイムで見れるところが楽しいところですが、その反面、トラブル発生時は素早い対応が求められるのが厳しいところです。私は複数機種を兼務していますが、トラブルが重なると体が1つでは足りないと感じることはよくあります。
― 心がけていること
業務をこなす上では、一つ一つ丁寧に対応することを心掛けています。例えば、相手に無理難題を言われた場合でも、ただ「出来ない」というのではなく、出来ない理由や対応可能な代替案を提示し、相手に理解・納得してもらう様にしています。
― 職場の雰囲気や人間関係
職場の雰囲気は明るく人間関係も良好です。お互いに仕事の相談事や愚痴を言ったり、他愛のない話もしますが、やるときにはビシッと仕事をこなします。
― 残業、休日出勤の状況
残業は多少変動はありますが、製造に直結しているため少なくはありません。休日出勤も製造現場の状況により極稀にあります。
― 出張
出張については、製品納入後に発生する不具合対応等で行くことがあります。私の担当機種では、多い時で月に3~4回、長期のものは2週間程行くこともあります。
― CREを選んだ理由
元々乗り物や機械いじりが好きで、学生時代は自動車の道に進むつもりでしたが、大学にいる間に一通り自動車をいじりつくしてしまい、何か他のものに携わる機会はないかと探していたところシーアールイーを見つけ、飛行機も面白そうだなぁと思い応募しました。面接で「どのような部署が良いか?」と聞かれ、「実物が見れる部署が良いです。」と伝えたところ、生産技術が良いのでは?とのことで、今の業務に携わるに至っています。
― この仕事に向いている性格
この生産技術という仕事ですが、コミュニケーションは多少必要となるかもしれませんが、個人的には色々なことに興味・疑問を持てる人が向いていると考えます。誰かに教わるだけでなく、これは何だろう?どうして?なぜ?と自ら積極的に吸収して自分のノウハウしていく姿勢が必要だと思うからです。事技職ですが、職人的な業務であると感じます。